shortcoco. A magazine for sister mom &kids
concept

shortcocoについて



子どもとデザイン

自分の子どもは自分が育った環境よりも、もっと洗練された環境で育てたい。
この雑誌で扱っている、いわゆるクオリティー系のキッズ商材を身の周りに置きたくなる心理の奥底には、
必ずそんなカウンター精神のようなものが働いていると思う。
アダルトチルドレン、なんていう言葉が生まれた90年代に10代、20代を過ごした今の親たちは、
じっさい自分が今でも大人であるという意識が薄いし、
自分の中に子ども心が残ってることに関してはかなり自信がある。
だから自分の親の世代よりも「子ども文化」を自分の子どもと共有したいと思っている
(=子どもを自分とは別の生き物として「子ども扱い」したくないと思っている)。

そして、そんなインナーチャイルドを宿した親たちが大人目線で子ども向けの商材を見回す時に思うのだ。
もっともっと洗練された、かわいい子どものモノが欲しい!
重要なのは、やはり洗練ということだ。今の親たちが子どもだった時代、その親たちは
「子どもがいるから」「子どものために」という枕詞でなにかを諦めているように見えた。
もしくは自分が何かを諦める代償に子育てをしている瞬間があるように見えた。

子育てにおけるその妥協感がじつは子どもを一番傷つけるのだ。
だから、自分は「子どもがいるから」という言葉をエクスキューズとして使いたくないし、
子どもと一緒に心をもっとヴァージョンアップさせていきたいと思っている。
そのためには妥協しないで、自分が納得した洗練された子どもアイテムを身のまわりに置きたい。
これがクオリティーキッズ商材ブームの核にあるものだと思う。

この号は制作前にさまざまな立場の子育て中の方々に会った結果得られた、
そんな実感を形にするために作りました。

結果、出てきた特集は『子どもとデザイン』。
人間工学の最新理論を投入して開発されたドイツ製の学習机、moll。
子どもの自立を促すモンテッソーリ教育の草分けで、
佐藤可士和、手塚貴晴+手塚由比デザインの 楕円型園舎が話題のふじようちえん。
もともとは教育者だった夫妻がデザインし本国では熱い支持を得ている デンマークデザインの子ども服、
デザインも機能も子ども用だからといって一切妥協しないメイド・イン・フランスの子ども靴MOD8。

巻頭特集以外のキャラクターアイテムの特集でも、
"洗練"をキーワードに親子で愛せる今の時代のキャラクターたちをたくさん揃えました。

あとで見直してもらったときに「2008年ってこんな感じだったねー」と
思い起こしてもらえる記録を残せた号になったと思います。

またこの号から、もっともっとこれからのwith kids lifeのキーワードを探したいと思い、
web版shortcocoもパワーアップしました。

shortcocoは美麗なビジュアルだけでなく、これから子育てをして行く人たちのために
必要なことばを一緒に探していくメディアになりたいと思っています。


shortcoco編集長 斉藤まこと